不用品回収業者の軽トラックはどのくらい積める？積み放題の料金相場も解説

軽トラックパックで回収できる不用品の量

軽トラックパックを利用する前に、「実際にどのくらい積めるのか？」は気になるポイントです。

軽トラックは見た目よりも積載量が限られており、積み方や荷台の仕様（平積み・囲い・幌付き）によって載せられる量が大きく変わります。

この章では、軽トラックの荷台サイズや最大積載量の目安をわかりやすく解説します。

軽トラックパックで回収できる不用品の具体例

軽トラックパックを利用すると、以下の不用品を一度に処分できます。

学生や単身赴任の引っ越しであれば、軽トラックパックの回収で十分足りるでしょう。

価格帯別の回収できる不用品例

軽トラックパックと一言で言っても、種類や積み方によって不用品の量や価格帯が変動します。

価格帯別の回収できる不用品例を、以下の表にまとめました。

価格帯	回収できる量の目安	想定できる不用品例
15,000〜20,000円	5〜10点	・小型家電2〜3点（電子レンジ/炊飯器など） ・椅子/カラーボックス/布団など ※平積みで積載量が少ないケース
20,000〜28,000円	10〜20点	・中型家具1〜2点（タンス/TV台） ・家電2〜3点（冷蔵庫/洗濯機※＋リサイクル費別） ・段ボール5〜10箱程度
28,000〜35,000円	20〜30点	・大型家具2〜3点（ベッド/食器棚など） ・家電3〜4点・袋ゴミ/小物多数込み ※幌付きで高さ積み＋スタッフ増員

※複数の不用品回収業者の価格を総合的に調査して算出。

比較的少量の不用品回収で、小型家電や布団、椅子などを積み込む程度のちょっとした片付けであれば、上記の中でも一番安価な価格帯で収まるでしょう。

一方、箱積みできるタイプの軽トラックは、積載可能量に比例して費用が上がります。

その分、ベッドや食器棚などの大型家具・複数の家電の他、高さを活かしてさまざまな不用品を積み込めるので、比較的大規模な整理や引っ越し時に適していると言えるでしょう。

軽トラックにはどのくらい積める？

ここでは、軽トラックの荷台寸法や最大積載量の基本をわかりやすく紹介します。

軽トラックパックの利用を検討する際に、まず確認しておきたいのが「荷台にどのくらい積めるのか」という点です。

軽トラックは小回りが利く反面、積載できる容量には決まりがあり、荷台のサイズや積み方によって回収量が大きく変わります。

軽トラックの最大積載寸法

軽トラックに積める荷物の最大限のサイズは決まっています。高さ・幅・奥行はそれぞれ以下の通りです。

上記のサイズを超えている場合、軽トラックに不用品は載せられません。

軽トラックの最大積載量

軽トラックの最大積載量は350kg。一人暮らしなどの引っ越しで350kgを超えることはめったにありません。

不安な場合は、サイズの大きな家具家電の重量を一覧でザックリと計算してみましょう。

家具家電	重量
冷蔵庫（2ドアタイプ）	40kg〜50kg
全自動洗濯機	30kg〜40kg
32型テレビ	約14kg
ベッドマット（シングル）	約7kg
タンス（幅100cm×奥行40cm×高さ130cm）	約70kg
本棚（三段）	約10kg
コタツ机（80cm×80cm）	約16kg

各家具家電の重量を正確に知りたい際は、説明書を確認しましょう。詳しい重さを計算できます。

ただし、あまり心配しなくても重要オーバーになるケースはほとんどないので安心してください。

軽トラックパックの料金

では、軽トラックパックの料金相場や含まれる諸経費を見ていきましょう。

料金相場は15,000円～35,000円

まず、軽トラックパックの料金相場をご紹介します。

先述の通り、軽トラックに載せる不用品の量によって価格は変動しますが、その他にも、地域によって差があるのも事実。

首都圏での総体的な費用相場を、以下の表にまとめました。

地域	相場（税込）	備考
東京都	18,000円〜35,000円	都心部（23区）は高め 交通費・駐車スペース問題で加算されやすい
神奈川県	15,000円〜30,000円	横浜・川崎は東京寄りの価格 郊外はやや安め。
埼玉県	13,000円〜28,000円	戸建てが多く、作業費が抑えられて比較的安い傾向
千葉県	13,000円〜28,000円	千葉市・船橋市は中価格帯 郊外はさらに安いケースも

※複数の不用品回収業者の価格を総合的に調査して算出。

都市部では交通事情や駐車スペースの確保が難しい点も影響して、料金が高く設定されがち。

その点、都心から離れるほど費用は抑えられ、特に郊外では、同じ量の不用品でも比較的安価で回収してもらえる傾向にあります。

パックに含まれることが多い諸経費

軽トラックパックの料金には、単なる不用品の引き取り費用だけでなく、作業全体を支えるさまざまな諸経費が含まれています。

具体的な諸経費を、以下の表にまとめました。

諸経費の項目	説明
車両費	軽トラックの出動にかかる基本費用
出張費（訪問費）	現場までの移動費（距離により変動）
作業費（搬出・積込）	スタッフ1名・室内からの搬出作業含む
人件費（作業員1名）	作業員の作業全般の人件費
基本パック料金	諸経費・作業費込みで提示される料金

主役となるのは、軽トラックを現場に動かす車両費や燃料代。また、スタッフと車両が移動するための出張費や作業費、人件費が挙げられます。

諸経費をまとめて提示しているのが「基本パック料金」で、シンプルで分かりやすい料金体系が一般的です。

ただし、2階以上からの搬出や人員増加が必要な場合には、業者によって作業費や人件費が変動するでしょう。

パック料金に追加費用が発生する場合の料金は、次の項で解説します。

軽トラックパックの追加料金

軽トラックパックの料金は、基本プランで完結するケースが多いものの、状況によっては追加費用が発生する場合があります。

発生しがちな追加料金は、以下の表を参考にしてください。

追加費用項目	相場（税込）	主な発生条件・説明
階段料金（階段作業料）	1,000〜3,000円/階	エレベーターなし・2階以上で発生しやすい
スタッフ追加費	3,000〜8,000円/人	重量物・搬出困難・2名以上必要な場合
家電リサイクル料（+収集運搬費）	1,000〜4,000円 +法定料金	冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコンなど
大型家具の解体・分解作業料	2,000〜6,000円	ベッド・大型棚・婚礼タンスなど
即日対応・深夜・早朝料金	2,000〜8,000円	18:00以降・当日予約時に発生しやすい
車両追加（軽トラ追加）	15,000〜30,000円/台	1台で積み切れない場合の追加
駐車場代（パーキング料金）	実費 （300〜1,200円/時）	駐車スペースなし・都心部で発生
特殊搬出（吊り作業など）	5,000〜20,000円	ベランダ吊り下げ／クレーン等が必要なケース
梱包・分別作業代	1,000〜5,000円	分別が必要な量が多い場合に追加されることあり
回収困難物の追加料金	500〜5,000円/点	スプレー缶・ペンキ・土・液体・危険物など

※複数の不用品回収業者の価格を総合的に調査して算出。

追加項目は、業者によって異なりますが、エレベーターのない2階以上の建物で、搬出に労力を要する階段料金は、追加請求の対象にしている業者が多いでしょう。

それ以外にも、大型家具の解体・分解作業や、夜間・即日対応など、一般的な作業以上に人手や時間がかかる場合は、追加料金の有無を確認したほうが安心です。

また、冷蔵庫や洗濯機、テレビ、エアコンが該当するリサイクル対象家電を回収する際には「家電リサイクル料」が発生するので、念頭に置いておきましょう。

不用品回収業者の軽トラックパックは本当にお得？

さて、不用品回収業者の軽トラックパックはお得なのでしょうか。

パックだからこそのお得感がある不用品の量や、メリット・デメリットを検証していきます。

軽トラックパックがお得になる不用品の量

軽トラックパックのプランは、不用品の量が多ければ多いほどお得と言えるでしょう。

家具や家電、小物類の不用品が複数ある場合、一つずつ単品回収するよりも一括で処分できるパック料金の方が、コストパフォーマンスは上がります。

比較するために、単品回収の費用相場を見てみましょう。

品目	回収相場料金
エアコン	3,000円〜
ノートパソコン	2,500円〜
テレビ	2,000円〜
冷蔵庫	3,500円〜
洗濯機	2,500円〜
本棚	4,000円〜
ソファー	3,100円〜
布団	3,200円〜
ダイニングテーブル	2,500円〜
木材	1,000円〜

2、3個の家電や小物類を処分するなら、自治体の粗大ゴミや不用品回収業者の単品回収の方が、金額は抑えられます。

搬出や運搬の手間がかからないとは言え、少量では逆に割高になるケースも否めないので、荷物の量をある程度見極めてから選ぶのが得策です。

軽トラックパックのメリット

単品回収ではなく軽トラックパックを選ぶと、不用品が増えても軽トラックに収まる範囲の回収であれば金額は変わりません。

引っ越し作業に伴って出たゴミ、当初は捨てる予定ではなかった家電や衣類なども追加で処分できます。

しかも、軽トラックパックなら、ゴミが出たとしても分別する必要はありません。

面倒な分別作業は業者のスタッフが分別してくれます。

軽トラックパックのデメリット

軽トラックパックのデメリットにも焦点を当ててみましょう。

まず、料金が定額であるがゆえに、不用品の総量が少ないと「思ったよりお得ではなかった」という状況が起こりえます。反対に、計トラック1台分の積載量を超えると追加料金が発生する可能性もあるでしょう。

また、パックとは言っても回収不可のアイテムもゼロではありません。パックプランで回収不可の不用品は、次の項で詳しく解説していきます。

軽トラックパックで回収不可・別料金になる不用品

ここでは、軽トラックなどのパックプランでも回収できないもの、もしくは別料金が発生するものをお伝えしましょう。

• 危険物・火気に関わるもの
• 医療系・衛生上の問題があるもの
• 建築・産業廃棄物に分類されるもの
• 処理が困難な廃棄物
• 家電リサイクル法対象品

上記アイテムを、具体例とともに詳しく解説していきます。

危険物・火気に関わるもの

危険物や火気の恐れがあるものは、回収不可としている業者も存在します。危険物の例には、以下のようなアイテムがあります。

• スプレー缶（中身が残っている状態）
• カセット式ガスボンベ・プロパンボンベ
• ガソリンなどの可燃性液体

回収中や処理場での破裂・発火リスクが高いため、一般のパックプランには含まれず、追加料金を設定しているケースも。

回収不可の場合は、別途自治体のルールに従って処分する必要があります。

医療系・衛生上の問題があるもの

以下のような医療系の廃棄物は、衛生管理上、不用品回収業者では回収不可となります。

• 使用済みの注射器やカテーテルなどの医療器具
• 血液や体液が付着したガーゼ・包帯・薬剤残留物
• 長期間放置された腐敗物や悪臭がするごみ

医療に使用されたものは、感染・二次汚染のリスクが伴うため、専門処理が必要。

注射筒は自治体の可燃ゴミとして処分できますが、在宅医療やインスリン療法などで使用した、針付きの注射器や点滴ラインの針部などは、病院へ返却してください。

建築・産業廃棄物に分類されるもの

建築現場で使用されたものなど、産業廃棄物に分類されるアイテムは、産業廃棄物処理の認可が下りている不用品回収業者でなければ回収できません。

• コンクリートブロック・瓦・解体材の残材
• 産業用途だった機械・設備・塗装工房の廃液・廃材
• アスベスト含有材や廃棄建築資材

上記のような、事業で使用されていた品目は、産業廃棄物や特別管理廃棄物として扱われ、別途料金が発生するか、回収自体を断られるケースもあります。

処理が困難な廃棄物

処理困難物と呼ばれるアイテムも、回収不可か追加料金の対象になる場合があります。業者ごとに差異がありますが、以下のようなアイテムが多く見受けられます。

• 大量の土・植栽・庭木
• 船舶・車両・大型重機
• ピアノ

運搬や解体に専門知識が必要なものや、大きく重量のあるものは、回収を断る業者も少なくありません。運搬許可や処理技術の有無によって、不用品回収業者の中でも差の出るポイントと言えるでしょう。

そもそも軽トラックに載せられないものは、別途違うプランや処分方法を検討する必要があります。

家電リサイクル法対象品

家電リサイクル法対象の以下アイテムは、パックプランに追加料金がプラスされます。

• エアコン
• テレビ
• 冷蔵庫/冷凍庫
• 洗濯機/衣類乾燥機

家電リサイクル法で定められたリサイクル家電は、法で定められたリサイクル料金がかかります。不用品回収業者による回収自体は可能ですが、リサイクル料金はパックプランには含まれません。

軽トラックに積載できる家電でも、リサイクル料金分の追加費用は予定しておきましょう。

軽トラックパックの不用品回収業者による違い

多くの不用品回収業者が『軽トラックパックプラン』を用意しています。

そのため、どの不用品回収業者の軽トラックパックを利用すればいいのか、迷ってしまう人は多いでしょう。

軽トラックパックプランによるゴミ回収依頼先を決める『比較ポイント』は以下の通り。

基本料金・オプションの料金

軽トラックパックプランにかかる料金だけでなく、基本料金やオプション料金も含めて比較することが重要です。

基本料金やオプション料金は、料金が必ずしも発生するとは限りません。

業者によっては、各料金が無料になっている場合もあります。基本料金・オプション料金も含めた、トータル料金で業者を比較してみてください。

軽トラックの大きさ

軽トラックの大きさは、車のメーカーごとに大きな違いはありません。しかし、数センチ違うだけでも載せられる不用品の量が変わります。

同じ軽トラックでも、カバー付き、”幌(ほろ)付き”の軽トラックの方がより多くの不用品を積み込めます。不用品が多い場合は、幌付きの軽トラックを所持している業者を選ぶのも手です。

回収できる不用品

軽トラックパックを利用するときは、回収できる不用品の品目を確認しましょう。業者ごとに回収できる不用品の品目が異なります。ゴミを分別していると、割引してくれる業者もあります。

軽トラックパックでよくあるトラブル事例

軽トラックパックでは、トラブルも起こりえます。

事前に確認不足の点があると、想定外の費用がかかったり希望通りに回収してもらえなかったりしかねません。

トラブルを回避するためにも、事前にトラブル例を確認しておきましょう。

それぞれ紹介していきます。

「パック」のはずが全然積めなかった

軽トラックパックのパックプランは、荷物の量が一定範囲内であるのが前提です。

事前に、物の大きさや形状を正確に伝えていないと、実際の作業時に平積みでは積みきれず、想定よりも半分程度しか運べないケースもあります。

見積もりの段階で、不用品の総数の事前確認や不明点などをしっかりすり合わせましょう。

特に、大型家具や不規則な形状の物は、細かく伝えるとのちのちの誤解を避けられるはずです。

回収対象外の物が多くほとんど処分できなかった

さまざまな不用品を回収できる軽トラックパックとは言え、「軽トラックパックで回収不可・別料金になる不用品」もあります。

危険物や家電リサイクル法対象品、医療廃棄物などは、回収不可になったりパックプラン料金ではまかなえなかったりする確率が高いので、回収対象か否かを事前に確認しておきましょう。

回収したいアイテムを受け入れている業者から、依頼先を絞り込むのも一つの方法です。

作業後に高額な追加料金を請求された

業者によっては、軽トラックパックプラン内に、階段作業やスタッフ増員費用などを含めていない料金設定も見受けられます。

見積もり時と実際の作業時に不用品量の変更があったり、住居の形状を正確に伝えていなかったりする場合には、追加費用を請求されるケースもあります。

また、リサイクル法対象家電にはリサイクル料金が加算されるので、その点も事前にチェックしておきましょう。

作業後に予定外の追加料金を請求されて慌てないように、事前に追加料金が発生する条件や不明点などを明確にしておくのが大切です。

無許可の業者だった

軽トラックパックを依頼した不用品回収業者が、無許可だったトラブルも発生しています。

不用品を回収するには「廃棄物収集運搬許可」や「古物商許可」などが必要。

わかりやすい見分け方として、「無料で回収」を謳う無許可の業者には注意してください。

後から高額な料金を請求したり、不法投棄されたりするトラブルが起こります。

軽トラックパックを利用するときは、許可を取得している優良な不用品回収業者を選びましょう。

パックプランのトラブルについてさらに気になる場合は以下の記事も参考にしてください。

軽トラックパックを使うときの優良業者の選び方

最後に、軽トラックパックプランを依頼する業者の選び方をお伝えします。

• 行政の許可がある業者を選ぶ
• 料金相場と比較して選ぶ
• 追加料金なしと明示・説明がある業者を選ぶ

上記3点を、それぞれ参考にしてください。

行政の許可がある業者を選ぶ

不用品回収には行政の認可が必要です。

一般廃棄物収集運搬・処理の許可を持つ業者かどうか、まずチェックしましょう。事業で使用したアイテムの処分を予定しているなら、一般廃棄物処理だけでなく、産業廃棄物の処理も扱える業者を選ぶ必要があります。

許可の有無は、業者の公式サイトで確認できるはず。

知らずに無許可業者に依頼して違法処理されると、依頼主も違法行為を問われる恐れがありますので、十分注意してください。

料金相場と比較して選ぶ

軽トラックパックの料金は、地域や荷物量によって変動します。業者を選ぶ際は、複数の業者の見積もりを比較し、地域の相場と比較してみましょう。

極端に安い場合は、積載量や種類の条件が厳しい可能性がありますし、反対に高額な場合は、作業内容やサービスが過剰、もしくはぼったくりのリスクも考えられます。

追加料金なしと明示・説明がある業者を選ぶ

 

軽トラックパックには、別途、階段作業やスタッフ増員費用、家電リサイクル料などの追加費用が発生する場合があります。

優良業者は、見積もり時にどの費用が基本料金に含まれるか、追加料金がどの条件で発生するかを明確に説明してくれます。

事前に説明があれば、作業後のトラブルや高額請求を避けられ、安心して依頼できるでしょう。

軽トラックパックでの不用品回収を検討中なら

不用品回収業者の軽トラックパックプランを利用すれば、多くの不用品を一度に回収してくれます。

自治体の回収サービスを利用するよりも、はるかにコストパフォーマンスが良いでしょう。

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