衣装ケースの処分方法｜粗大ゴミの出し方・解体の可否・持ち込みや引き取りも

自治体で衣装ケースを処分するなら何ゴミ？

まず、自治体で衣装ケースを処分するなら何ゴミになるのか見ていきましょう。申し込み方法や手数料などを、一つひとつ解説していきます。

衣装ケースは粗大ゴミ

衣装ケースは、多くの自治体で粗大ゴミとして扱われます。

自治体の粗大ゴミ規定に該当する大きさなら、素材がプラスチックでも木材でも不織布でも、一様に粗大ゴミに分類されます。

一般的な衣装ケースは縦横の寸法が大きく、指定袋では回収できないため、この区分に該当しやすいでしょう。

複数個ある場合は、それぞれが粗大ゴミとして扱われるため、数量分の手数料が必要になります。また、解体して小さくしたとしても、粗大ゴミとみなす自治体もあります。

処分方法を誤ると収集されない場合があるので、お住まいの地域のルールを事前にチェックしてください。

自治体での申し込み方法

粗大ゴミサイズの衣装ケースを自治体で処分する際は、事前申し込みが必要です。以下のような手順を取る自治体が多いでしょう。

1. 電話またはインターネットで申し込む
2. 住所・氏名・品目・サイズ・数量などを伝える
3. 指定された金額の処理券を購入する
4. ケースの見やすい位置に貼付して収集日に出す

集合住宅の場合は、建物ごとの粗大ゴミ集積場所が定められているので、そちらに運搬しましょう。

申し込みを忘れていたり、手数料が間違っていたりすると回収されません。繁忙期には予約自体が取りにくい場合もあるので、日程に余裕を持って予約しましょう。

手数料

衣装ケースを粗大ゴミとして処分する際には、自治体が定める手数料を支払います。

料金は自治体ごとに設定が異なり、サイズ・種類・点数によって金額が決められています。自治体内のコンビニや郵便局で、粗大ゴミ処理券を購入できる場合が多いでしょう。

処理券が貼られていない場合は収集不可となり、改めて申し込みが必要になる点に注意してください。

複数の衣装ケースがある場合には、点数分の手数料が必要です。

ゴミ処理施設に直接持ち込むことも可能

衣装ケースは、自治体が設けるゴミ処理施設へ直接持ち込んで処分する方法もあります。

ゴミ処理施設への持ち込みに予約が必要な自治体もあるので、あらかじめ確認しておきましょう。

当日は、受付で指示を受けてから施設内の搬入場所へ移動し、処分量に応じた料金を支払います。

粗大ゴミ回収の手数料より安くなる場合がほとんどですが、自分で運搬する必要があるので、人員や運搬方法を検討してください。

衣装ケースを解体したら何ゴミで出せる？

もし、衣装ケースを解体したら、粗大ゴミではなくなるのかどうかも気になるところ。細かい処分方法を解説していきます。

解体しても捨てられるかは自治体で異なる

粗大ゴミに該当する衣装ケースを、解体して可燃ゴミやプラスチックゴミとして捨てられれば、粗大ゴミの手数料は不要になります。

ただし、サイズを小さくしたからといって、必ずしも一般ゴミとして処分できるとは限りません。

一般ゴミのサイズまで切断すれば、素材ごとの分別方法で扱える自治体もあれば、解体して小さくしても粗大ごみ扱いのままの自治体もあります。

解体の手間をかける前に、お住まいの自治体のルールを確認してください。

解体方法

解体すれば一般ゴミとして扱える自治体なら、解体して処分費用を抑えられます。

解体は、素材によって手間が大きく変わります。たとえば、プラスチック製の衣装ケースであれば、以下の手順で解体できます。

1. プラスチックカッターやノコギリを用意する
2. 引き出しやフタの継ぎ目を切り外す
3. 接着部は金切バサミや電動ノコで分割する

木製の衣装ケースは、ネジや釘を外してノコギリで細断、布製はハサミで裁断できるでしょう。

ブリキ製のアイテムは、指定袋に入れられる小型タイプも多く見受けられますが、もし解体が必要なサイズなら、専門工具が必要になります。

割れてしまった、もしくは切断せずに割ってみる、という場合は、希望通りのサイズにならない場合も考えられるでしょう。割る時の衝撃で怪我するリスクもあるので、無理な作業は禁物です。

素材ごとの処分方法

解体後は、通常の一般ゴミと同様、素材ごとに分別します。以下の分類にしている自治体が一般的と言えます。

• プラスチック製：燃えないゴミ・プラスチックゴミ
• 木製：燃えるゴミ
• 不織布製：燃えるゴミ・燃えないゴミ
• 金属（ブリキ）製：燃えないゴミ・金属ゴミ

木製に使われているネジなどの金属類、不織布に使われているジッパーなど、異素材が混じる場合は、それぞれ分別するのが基本です。

衣装ケースを自治体で処分するときの注意点

ここでは、衣装ケースを自治体で処分する時の注意点を見ていきます。

• 分解しても粗大ゴミ扱いの自治体もある
• 事業で使われたものは家庭ゴミでは捨てられない

上記2点を、それぞれ確認してください。

分解しても粗大ゴミ扱いの自治体もある

手間ひまかけて分解しても、結局粗大ゴミ扱いになる自治体もあります。例えば、豊島区の公式ページでは、「一辺が30センチメートルを超えるものは粗大ごみです。解体・分解した場合も粗大ごみ扱いとなります。」と明記されています。（豊島区公式サイト）

豊島区のような場合では、分解の手間や怪我のリスクを考えると、安易に分解してゴミ袋に入れようとせずに、そのまま粗大ごみ扱いで処分すべきです。

自治体ごとにルールが異なるため、まず自分が住む自治体の公式ページをチェックしてください。

事業で使われたものは家庭ゴミでは捨てられない

自治体の収集ルールでは、家庭から出たゴミを対象としていて、事業用で使用されたものは受け付けていません。

家庭でも使えるような衣装ケースであっても、事業所や店舗で使用していたものであれば、産業廃棄物として回収できる専門業者に依頼する必要があります。

自治体以外での衣装ケースの処分方法と費用

では、自治体以外での処分方法と費用相場をご紹介します。

それぞれの処分方法と費用相場を、表にまとめました。

処分方法	費用相場	特徴・注意点
ホームセンター・家具店の引き取りサービス	無料〜4,000円程度	店舗ごとに条件が異なる
不用品回収業者に依頼	単品回収：500〜1,000円前後 複数回収：数千円〜（軽トラパックプランなど）	即日回収が可能 パックプランのコストパフォーマンスが高い
リサイクルショップへ持ち込み	買取：0〜数百円程度 買取不可時は無料 or 有料引き取り	状態が良い場合は買取の可能性あり
ネットで販売（フリマ・オークション）	収入：数百〜数千円程度	実質手数料・送料で減額あり
欲しい人に譲る	無料	引き取りを条件にすれば送料がかからない
慈善団体へ寄付	無料	団体ごとに受け入れ基準が異なる

処分方法ごとに解説していきます。

ホームセンターや家具店の引き取りサービスを利用する

家具店やホームセンターでは、新しい収納家具を購入する際、同時に同等商品の引き取りサービスを提供している場合があります。

費用や搬出の詳細は、各店舗によって異なり、無料ではなく引き取り手数料がかかる可能性もあります。

自治体の粗大ゴミとして処分する手数料とどちらがお得か、比較するのをおすすめします。

>>衣装ケースを引き取ってもらえる店舗例はこちら

不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者では、単品回収とパックプランを設定している料金体系が主流です。衣装ケースを単品回収する場合は、500円〜1,000円あたりが相場でしょう。

ただし、不用品回収業者に依頼するなら、パックプランを利用して複数のケースをまとめて回収したり、その他の不用品も同時に断捨離したりするのがおすすめ。

複数の不用品があればあるほど、パックプランのコストパフォーマンスが上がります。

リサイクルショップへ持ち込む

状態が良く、使用感が少ない衣装ケースなら、リサイクルショップで買い取ってもらえる可能性があります。

ただし、素材・傷み具合などによって買取不可になったり、反対に引き取り料がかかったりするので、無駄足になりかねません。

インターネット受付から写真で事前見積もりを出してもらうか、出張費のかからない出張買取を依頼してみると手間が省けるでしょう。

ネットで販売する

フリマアプリやオークションサイトで、衣装ケースを出品する方法もあります。

販売価格によって、プラスの収入になる可能性があります。ただし、サイズの大きい衣装ケースは、送料が高額になります。細かい状態説明ややり取りなどの手間がかかる割には、手元に残る金額は少ないでしょう。

欲しい人に譲る

地域の掲示板サイトやSNS、コミュニティ掲示板で「無料または格安譲渡」を呼びかければ、送料がかからず、処分費用も不要になります。

知人で利用したい人がいればもっとスムーズに譲り渡せるでしょう。

ゴミを無駄に増やさないサスティナブルな方法ですが、希望者が見つからなければ処分できないので、処分したい日程が決まっている場合は不向きな方法です。

慈善団体に寄付する

社会福祉団体や地域の支援団体に寄付する方法もあります。衣装ケースのような収納グッズは、各場所で重宝されるでしょう。

寄付先によって「引き取り無料」「持ち込みOK」等の条件が異なるため、事前に詳細を確認してください。

環境保護や社会貢献につながるメリットがありますが、処分したいタイミングで必ずしも受け入れてもらえるとは限らないため、他の処分方法も選択肢に残しておくと安全です。

衣装ケースを引き取ってもらえる店舗はある？

ここでは、衣装ケースを引き取ってもらえる可能性のある店舗を3つ、ご紹介しましょう。

• ニトリ
• コーナン
• 無印良品

それぞれの特徴を解説していきます。

ニトリ

ニトリでは「家具引き取りサービス」を提供しています。

新しく家具を購入し、配送員による設置配送を依頼する際に、古い家具を回収してもらえる流れです。

条件は、以下の通りです。

•  1配送あたり税込 4,400円
• 購入家具と「同数量または同容量」の古い家具が対象
• 引き取りのみには対応しない
• 配送員が設置する商品に限られ、組立式は対象外

回収対象は必ずしもニトリ製に限らないのが便利なポイント。

ただし、衣装ケースを回収してもらうには費用が高額な点、配送員の設置が必要なアイテムではない点などを鑑みると、衣装ケース以外の家具購入時に依頼するのがよいでしょう。

コーナン

コーナンでは、「お買い上げ1点につき同等品1点を無料で引き取る」店舗サービスを実施しています。

衣装ケースや収納コンテナを含む収納用品が引き取り対象品目に挙げられているので、店舗によっては、新しい衣装ケースを購入すると無料で引き取ってくれるでしょう。

主な条件は、以下の通りです。

• 店舗での持ち込みが前提
• オンラインで購入した場合は領収証または注文情報を提示

無料引き取りが可能な点が大きなメリットですが、すべての店舗でこのサービスを提供しているわけではないため、事前に最寄りの店舗に確認してください。

無印良品

無印良品では「同種家具の引き取りサービス」があり、新しく家具を購入する際、その注文と同時に古い家具の搬出・回収を依頼できます。

ただし、このサービスが利用できるのは「配送を伴い、かつ配送員による設置・搬入が必要な家具」に限られています。

自ら設置が可能な収納ケースなどは対象外になる可能性が大きいでしょう。

衣装ケースの処分には不用品回収業者が便利

さまざまな処分方法をご紹介しましたが、かさばる衣装ケースの処分には、不用品回収業者が便利です。専門業者ならではのメリットを、3つご紹介します。

• 即日処分や時間外にも対応してもらえる
• 分別や解体しなくても処分できる
• 服などのほかの不用品も一緒に処分できる

それぞれ、参考にしてください。

即日処分や時間外にも対応してもらえる

かさばる衣装ケースは、自宅で保管すると場所を取るため、早めに処分したい場合も多いでしょう。

自治体の回収では回収までに日数がかかりますが、不用品回収業者なら、柔軟な日程調整が可能です。即日や深夜・早朝の時間帯にも対応してもらえるので、急な引越しや大掃除など、忙しい日常の中でも、必要なときに効率よく整理できるでしょう。

分別や解体しなくても処分できる

衣装ケースを解体処分しようとすると、解体の手間に加えて素材の分別が必要になります。自治体指定の大きさにカットして部品を分別する作業は、なかなか手間がかかるでしょう。

その点、不用品回収業者は、そのままの状態で引き取ってもらえます。重さやサイズの大きい衣装ケースも、スタッフが安全に搬出してくれるため、持ち運びも不要。

処分時の手間が一切かからないのは、他の処分方法では類を見ないでしょう。

服などのほかの不用品も一緒に処分できる

衣装ケースには、衣類が収納されているはず。つまり、衣装ケースを処分する際には中身の整理も必要になるでしょう。

不用品回収業者では、衣装ケースそのものだけでなく、中に入っている服や季節外の衣類もまとめて回収してもらえます。その他クローゼットの中の不要員もまとめて回収できるので、季節の変わり目の断捨離も気持ちよく進むでしょう。

服の断捨離のコツは、以下の記事で解説しています。あわせて参考にしてください。

まとめ｜衣装ケースは状況にあった処分方法を選ぼう

今回は、衣装ケースの処分方法について解説しました。

衣装ケースの処分は、自治体の回収だけでなく、店舗の引き取りサービスや売却・譲渡などさまざまな方法があります。しかし、手間や時間、分別の手間を考えると、不用品回収業者を利用するのが便利。

衣装ケースに収納していた服や雑貨などもまとめて回収できるので、一石二鳥の方法と言えるでしょう。

なかでも『ワンナップLIFE』は、分別不要なパックプランで、さまざまなアイテムをスムーズに回収できます。

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