実家の片付けは、ついつい後回しにしてしまいがちですよね。そもそも何かしらのタイミングがなければ、「実家の片付けをしよう」とも思わないかもしれません。
そこで本記事では、実家の片付けを始める時期やコツについて解説します。
片付けをスムーズに進めるための注意点についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
実家の片付けを始めるタイミング
実家の片付けを始めるタイミングとしては、以下の2パターンがあります
- 生前整理
- 遺品整理
要するに、両親が生前のうちに行うのか、亡くなってしまったあとに行うのか、ということです。
実家の片付けを行うタイミングについて、それぞれ解説します。
生前整理
片付けのきっかけやタイミングは家庭ごとに異なりますが、一番いいのは両親が健康なうちに行うことです。
最近では、実家の整理や遺産の状況を事前に把握する「生前整理」が注目されています。
年齢を重ねると身体の動きが鈍くなり、判断力も低下します。両親はいつまでも元気でいると思ってしまいがちですが、いつ体調を崩すか分かりません。
できれば、両親が元気に動けるうちに協力して行う方が、後でトラブルを避けるためにも好ましいでしょう。
遺品整理
遺品整理の場合は、両親の意見を尊重する必要がないため、進行が比較的スムーズになる利点がありますが、親族間での問題が発生する可能性があります。
さらに、自動車やオンライン上の資産など、管理会社に連絡して手続きを行う必要がある資産は、本人が不在だと手続きが煩雑になります。
そのため、実家の整理は両親が元気なうちに行うのがおすすめです。
実家の片付けは早い方が良い理由
実家が遠く、飛行機や新幹線での移動が必要な場合、帰省時に少しずつ整理を進めるのがおすすめです。
実家に住む人がいなくなった場合、家具を放置しておくと住居侵入や火災などのリスクにさらされる可能性があります。一日で荷物を片付けることができない場合は、仕事を休んで片付けたり、週末に実家に泊まりながら整理を行う必要が出てくるでしょう。
たとえば、土日に帰省して片付けを行い、平日は仕事のために戻るというスケジュールを繰り返すと、かなりの手間や交通費がかかるでしょう。
実家を離れる際には、少なくとも自分の部屋を少しずつ片付けることが重要です。
実家の片付けをするメリット
実家の片付けをするメリットとしては、以下の4つが挙げられます。
- 物がどこにあるのか把握できる
- 家にある財産が把握できる
- 安全性が高くなる
- 在宅介護の準備ができる
実家は、長い月日をかけてさまざまなものが溜まっています。そのため、片付けにはかなりの根気が必要です。両親が片付けに対して前向きになってくれない場合もあるでしょう。
ここでは、実家の片付けをしておくことで得られるメリットについて解説します。
両親に気持ちよく納得してもらうためにも、ぜひ参考にしてください。
物がどこにあるのか把握できる
実家の片付けをして整理しておくことで、日頃から何がどこにあるのか明確に把握できるようになります。
大切に保管している印鑑や保険書類などが、どこにあるかを忘れてしまうこともあるでしょう。もし両親が亡くなった場合、重要な書類が必要なのに、その場所がわからないという状況に直面することはよくあります。
このような事態を避けるためにも、早めに整理を行い、貴重な品や重要書類を常に手に取れる状態に整えておきましょう。
家にある財産が把握できる
親と一緒に片付けを進めることで、遺品整理時に必要な資産に関する書類を整理することができます。
資産に関連する書類には、以下のようなものがあります。
- 実家の土地や建物の登記事項証明書
- 保険関連の書類
- 銀行口座の通帳
- 有価証券
資産の整理は、終活における重要な過程といえます。
銀行口座の解約の必要性なども含めて、すべての資産をリストアップし、親と共に整理を進めましょう。
相続時の財産トラブルを避けるためにも、どのような資産に関する書類があるのかを把握しておくことが重要です。
安全性が高くなる
家の中が乱雑していると、ケガや事故のリスクが高まります。
特に高齢になると、視野が狭まり、小さな段差でつまずいたり、積み重なった物が倒れたりする危険性が増します。
さらに、災害が発生した場合、乱雑な状態が避難を妨げることも考えられます。
こうしたリスクを軽減するためにも、きちんと整理整頓して安全性を高めましょう。
在宅介護の準備ができる
将来、親が急に歩けなくなったり、事故に遭ったりするなど、介護が必要になる場合があります。
整頓された部屋であれば、介護ベッドや車いすなどの機器を配置するスペースを確保でき、緊急時にもスムーズに対応できます。もし親の介護が必要になった場合、バリアフリー化やリフォームを検討することも考えられます。
さらに、介護認定の手続きや病院や施設との連絡など、介護には多くの手続きが伴います。
日常的に整理整頓を行っておくことで、介護手続きが円滑に進み、介護を担当する家族の負担も軽減されるのです。
実家の片付けをする前に家族を説得するポイント
実家の片付けをするなら、両親に納得してもらわなければなりません。
快く納得してもらうためにも、以下の点について心得ておきましょう。
- 価値観が異なることを把握しておく
- 家族の主張は受け止める姿勢でいる
それぞれのポイントについて解説します。
価値観が異なることを把握しておく
まず、親には親のルールや考え方があるということを忘れてはいけません。
自分にとっては不要なものでも、親にとっては大切にしたいものがあります。自分の意見を押し付けずに、親の考えを尊重し、親が自発的に片付けられるようサポートすることで、作業がスムーズに進みます。
家族の主張は受け止める姿勢でいる
実家とはいえ、自分の主観やペースで行動するとトラブルにつながります。
たとえば、大切なものを捨ててしまったり、家族に負担をかけたりすることが挙げられます。
これらを避けるためには、両親が納得した上で片付けを進めることが重要です。何を処分し、何を残すか、どのような思いがあるかなど、一つひとつ丁寧に話し合いましょう。
実家の片づけをスムーズにすすめるポイント
片付けをスムーズに進めるにも、以下のポイントをおさえておきましょう。
- 親や兄弟姉妹に伝えておく
- 一部屋ずつ片付ける
- 判断に迷うものは最後まで残しておく
- 思い入れのない場所から始める
- 親や兄弟姉妹に相談しながら断捨離する
前述でお話ししているように、実家の片付けは自分個人だけの判断で進められるわけではありません。
スムーズに進めていくために、それぞれのポイントについて解説しましょう。
親や兄弟姉妹に伝えておく
実家の整理を円滑に進めるためには、親とだけでなく兄弟姉妹とも話し合いましょう。
両親が亡くなった後に相続の紛争の原因になる可能性があるからです。
特に、片付け中に高価なものが見つかった場合は、注意が必要。自分だけで片付けを進めて資産分配の際に、不平等感が生じることを防ぐためにも重要です。
一部屋ずつ片付ける
実家の整理を円滑に進めるためには、高齢の親に負担をかけないよう、「1日1部屋を進める」という方法がおすすめ。
すべての部屋を一度に片付けるのではなく、1部屋ずつ取り組むことで、作業がしやすくなります。
また、時間がかかりそうな部屋は後回しにして、キッチンや寝室、洗面所、廊下などから始めましょう。物が比較的少ない部屋から始めると、達成感も得やすくなります。
判断に迷うものは最後まで残しておく
実家の片付けは大がかりなので、すぐに取り組む気になれないかもしれません。
そのため、始めやすい場所や物から手をつけることがおすすめです。
たとえば、捨てるか悩みやすい思い出の品の代表例として、写真やアルバム、友人や大切な人からもらった手紙、学生時代の日記などが挙げられます。
思い出の品は最後に取り組むと、他の整理作業がスムーズに進むでしょう。
思い入れのない場所から始める
玄関や洗面所など、思い入れが薄い場所から始めるのが大事なポイントです。
思い出の品は、特別な思い入れがあるのでなかなか捨てられなくなってしまいます。「思い出の品は最後に片付ける」というのが基本です。
親や兄弟姉妹に相談しながら断捨離する
実家の片付けは、親や兄弟姉妹に相談しながら進めるのが鉄則です。
自分の価値観だけで判断して断捨離を進めれば、トラブルのもとになってしまいかねません。捨てていいものなのか、取っておくべきものなのかは家族内できちんと話し合いながら片付けは進めましょう。
実家の片付けでトラブルを起こさないための心得
実家の片付けでトラブルになってしまわないよう、以下のことを心得ておきましょう。
- 無断で荷物を整理しないこと
- 無理に物を捨てようとしない
- 生命保険の証書や有価証券などは最初にまとめる
円滑に実家を片付けるためには、絶対に心得ておきたいことです。
それぞれについて解説しましょう。
無断で荷物を整理しないこと
実家の整理に関するトラブルを回避するためにも、荷物の整理を始める前に、親戚や兄弟に計画を話しておくことが重要です。
同意なく荷物を整理すると、貴重品や価値のあるものを不当に取り上げているのではないかと周囲に誤った印象を与えてしまう可能性があります。
荷物整理の際には必ず相談し、無断で片付けないようにしてください。
無理に物を捨てようとしない
片付けとはいえ、無理にすべてを捨てる必要はありません。
処分に迷う日用品や服は、一旦段ボール箱などに収納し、倉庫などに保管しておくのもおすすめです。また、実家にある自分の私物を自宅に持ち帰ることも実家の整理に繋がります。
生命保険の証書や有価証券などは最初にまとめる
現金や通帳、印鑑、クレジットカード、パスポートや年金手帳などはすぐに見つけられる場所に保管しましょう。
また、生命保険証書や有価証券などの財産も把握しておき、手続きがいつでも可能な状態にしておきます。借金の証明書など、負債を回避するための書類を見つけておくことも重要です。
重要な書類が実家に残っている可能性があるため、荷物の整理は早めに行うのをおすすめします。
実家の片付けは業者の手も借りるとスムーズ
今回の記事を参考にしながら、少しずつでも実家の片付けを進めてみましょう!
時期や注意点を守りながら進めていけば、意外にもスムーズに進みます。
予想以上に不用品が出てくるケースが多いので、まとまった時間が確保できないなら業者の力も借りましょう。大量の不用品を自分だけで処理をするのは困難です。
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