実家の片付けで100万円以上かかると言われたら、ぼったくりを疑う人が多いでしょう。実際ぼったくりのケースもありますし、100万円以上かかるようなケースもあります。
そこで本記事では、どのようなケースで片付けに100万円以上かかるのかを具体例を挙げて解説していきます。
費用を抑える方法も解説しますので、業者に依頼した際の費用が高いと感じたらぜひ参考にしてください。
実家の片付けを専門業者に依頼する際の費用相場
実家の片付けを、専門業者に依頼した際の費用相場を紹介します。不当な請求をされないためにも、相場を知っておきましょう。
片付け業者の間取りごとの費用相場は、以下の通りです。
1R~1K | 30,000〜80,000円 |
---|---|
1DK~1LDK | 50,000〜200,000円 |
2DK~2LDK | 90,000〜300.000円 |
3DK~3LDK | 150,000〜500,000円 |
4LDK以上 | 220,000〜600,000円 |
日頃から片付けている家や、物が少ない実家なら、最低相場程度の料金で利用できます。一方で、部屋数や物が多い実家や、ゴミ屋敷化している場合は高額になりがちです。
ケースとしてはレアですが、実家の片付けに100万円かかる場合もあります。
実家の片付けで100万円かかってもおかしくないケース4選
実家の片付けで、片付け業者の費用が高額になるケースを紹介します。下記の4つのケースなら、100万円かかってもおかしくないです。
- 一般的な片付けより作業に時間と人数を必要とするケース
- 不用品の処理に3台以上の2tトラックを必要とするケース
- 特殊清掃や原状回復工事が必要なケース
- 家屋の解体を伴うケース
順番に詳しく解説していきます。
作業に多大な時間と大人数を必要とするケース
一般的な片付けより多くの作業員や時間を必要とする片付けは、費用が高額になります。
作業人数と作業時間に応じて、人件費がかかるためです。作業員が6人以上で作業時間が5〜6時間以上かかる場合は、費用が100万円かかっても不思議ではありません。
昨今は人件費も高騰しており、片付け業者もその影響を受けています。必ずしも100万円かかるわけではありませんが、極端なゴミ屋敷は、相場より高くなりやすいでしょう。
不用品の処理に3台以上の2tトラックを必要とするケース
見積もり時に、片付けで2tトラックが3台以上必要といわれたら、100万円かかる可能性があります。不用品やゴミの量が多いと、運搬料や作業費用がかさむためです。
一般的に片付け業者の2tトラックプランは、間取り2DK〜2LDKの片付けに相応します。トラックいっぱいに不用品やゴミを詰め込むとして、2LDKの費用相場の最大額が30万円なので、3台なら単純に90万円です。
3台のトラックの稼働に必要な人数や、膨大な量の片付け作業の時間を考えれば、100万円を超えてもおかしくありません。
特殊清掃や原状回復工事が必要なケース
実家がゴミ屋敷の場合、特殊清掃や原状回復工事が必要になると、100万円かかる可能性は高いです。特殊な薬剤などを使用する特殊清掃は、作業ごとに費用が発生します。
- 床上 / 浴室清掃…30,000円〜
- 害虫駆除…20,000円〜
- オゾン脱臭…30,000円 / 日〜
原状回復工事もさまざまな作業があり、床や壁などの修繕費用は高いです。
- フローリングの張り替え…80,000円〜
- 壁紙の全面張り替え…40,000円 / 6畳〜
- ハウスクリーニング…20,000円(1R・1K)〜
ゴミ屋敷からの原状回復は、さまざまな業務の依頼を必要とするため、その分費用がかさみます。
家屋の解体を伴うケース
費用が100万円を軽く超えてくるのが、片付けから家屋の解体まで行う場合です。
解体費用の相場は、最も安い木造家屋でも1坪3〜5万円。30坪の木造家屋なら解体だけで90〜150万円程度かかり、別途片付け費用がかかります。
ただし、家屋の解体は自治体によっては補助金などを受けられるので、必ずしも全額自己負担になるとは限りません。解体まで行うのなら、補助金の適用条件などを自治体に確認してみましょう。
実家の片付け100万円がぼったくりのケースと対処法
100万円かかるようなケースでもないのに、実家の片付けで100万円請求されたら、それはもうぼったくりです。例えば軽トラック1台で、1時間程度の片付けで100万円を請求されたら、明らかに不当な請求といえるでしょう。
悪徳業者は、相場を知らない人や片付けを急いでいる人など、利用者のすきや弱みにつけ込んで不当な請求をしてきます。不当な高額請求をされたら、慌てず対処するようにしましょう。
100万円の請求を不当と感じた時の対処法
100万円の請求を不当に感じた時は、詳細な見積もりを提示してもらい、適正な内容か確認してください。見積もりの内訳が不透明、または納得できない業者には作業を依頼すべきではありません。
そのまま依頼してしまうと、見積もりに同意したと見なされて、不当な請求であっても後で対処しづらくなります。
はっきりと断って、他社に再度依頼しましょう。もし依頼してしまった場合は、消費者センターや警察、弁護士などに相談してください。不当な請求であれば、支払いを拒否できるケースもあります。
100万円かかる実家の片付け費用をおさえる方法
100万円かかる実家の片付けの費用をおさえる方法について紹介します。自分で全て片付ければ費用はかなりおさえられますが、業者で100万円かかる作業は、ある程度の人数の協力を得ない限り、個人で行うのは困難です。
大規模な片付けは体力的にも精神的にも大変なので、プロに任せるのをおすすめします。業者にかかる費用は、以下の方法でおさえられるので、可能な限り実践してみましょう。
- できる片付けは自身で行う
- 再利用できる不用品は買い取ってもらう
- 予算内でできる作業を依頼する
- 見積もりは複数社に依頼する
詳しく解説していくので参考にしてください。
できる片付けは自身で行う
できる範囲の片付けを自身で行うと、片付け業者に依頼する際に費用を軽減できます。片付けた分だけ、業者の作業量を減らせるためです。
ただし、自身で行う作業は、決して無理をしないでください。一度に多くの作業をして疲れてしまったり、片付けを長期間続けてうんざりしたりするようでは、日常生活に支障をきたしかねません。
自身で行う片付けは、期限や目標を定めましょう。できそうな作業を見極めて、難しい箇所はプロの業者を頼ってください。
再利用できる不用品は買い取ってもらう
片付け費用をおさえるなら、再利用できる不用品を買い取ってもらうのも有効な手段です。買取で得た金額を片付け作業の費用に充てれば、その分安くできます。
買取対応している片付け業者もあるので、一緒に依頼すれば、個別に買取を依頼する手間もかかりません。
特にまだ使える家具や家電、ブランド品などは高値で買い取ってもらいやすいです。実家に不用品が多い人は、買取対応している片付け業者を検討してみましょう。
予算内でできる作業を依頼する
シンプルに片付けの費用をおさえる方法が、予算内でできる作業の依頼です。片付け業者の中には、予算に応じてプランを組んでくれる業者があります。
例えば予算が25万円なら、その金額内で作業をしてもらえるので、それ以上の費用はかかりません。ただし、残った片付けに関しては自身で行う必要があります。
片付け業者への費用をあまり出せない人は、予算で相談に乗ってくれる業者を頼りましょう。
見積もりは複数の業者に依頼する
片付けの費用を少しでもおさえたいなら、見積もりは複数社に依頼してください。複数の見積もりをもらえば、料金を比較して最も安い業者に任せられます。
値段交渉に応じてくれる業者も多いので、最安料金からさらに安く利用できるチャンスもあるかもしれません。ただし、実家を訪問せずに極端に安い見積もりを出す業者には要注意です。
それなりの作業量を要する実家の片付けの場合、訪問せずに適正な見積もりは出せません。相見積もりは、このような不穏な業者や不当に高額請求してくる業者の判別もできます。見積もりは少なくとも3社以上に依頼するようにしてください。
実家の片付けを専門業者に任せる際の業者の選び方
実家の片付けを専門業者に依頼する際の、業者の選び方について解説します。昨今は片付け業者の数が多いので、業者選びで失敗しないためのコツをおさえておきましょう。
業者選びのポイントは以下の3つです。
- 片付け業者として適切な資格や許可を取得している
- サービスの豊富さ
- 口コミ評価をチェックする
それぞれ詳しく解説していきます。
片付け業者として適切な資格や許可を取得している
片付け業者を選ぶ際は、業務に必要な資格や許可を取得しているか確認しましょう。以下の許可や資格のない業者は、無許可で営業している可能性が高いです。
- 一般廃棄物収集運搬の許可
- 産業廃棄物収集運搬の許可
- 古物商の許可
- 遺品整理士資格
など
無許可で営業している業者に依頼すると、適当な対応や不当な請求をされかねません。優良事業者であれば、HPの会社概要などに資格や許可を明記しています。
悪徳業者を回避するためにも、許可や資格が確認できない業者は利用しないようにしてください。
サービスの豊富さ
片付け業者はサービスの豊富さも重要です。幅広いサービスを提供している業者なら、さまざまな業務をまとめて依頼できるので、実家をスムーズに片付けられます。
まとめて依頼することで、値引きしてくれる業者もあるので、費用をおさえたい人にも最適です。1社への依頼で完結するので、手間や負担も最小限ですみます。
サービスが豊富な業者なら柔軟性も高いので、実家の片付けにも利用しやすいでしょう。
口コミ評価をチェックする
片付け業者を選ぶ際は、口コミ評価もチェックしてみてください。口コミ評価を見れば、その業者の対応の良し悪し、料金の適正さや利用者の満足度がわかります。
優良な業者とわかれば、不当な請求をされる心配もありません。極端に悪い口コミが多ければ、悪徳業者の可能性が高いので利用を避けてください。
ただ、悪い口コミでも利用者側に非がある場合もあるので、口コミは客観的に見るようにしましょう。
実家の片付け費用が心配な人は片付けのプロに相談しよう
実家の片付け費用が心配は人な、一度プロに相談してみてください。優良な業者であれば、無料で見積もりだけとってくれます。
また、安く抑える方法について提案してくれる業者もあるので、いくつかの業者と相談してみましょう。とくに不要な家電が大量にあるのであれば、不用品回収業者への依頼をおすすめします。
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