こちらの記事では、認知症とゴミ屋敷の関係性について解説しています。
高齢者が多い日本では、部屋を片付けられない老人の数が増えている現状が否めません。ゴミ屋敷化の要因のひとつに認知症が関係している、という研究結果も出ているほど。
孤独になりがちな認知症への理解を深めつつ、安心できる対策をご紹介します。実家などがゴミ屋敷と化して途方にくれている方に向けて、頼りになる業者の選び方もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
認知症でゴミ屋敷が増える原因【実家は大丈夫?】
最初に、高齢者の認知症によってゴミ屋敷が増える原因をお伝えします。
- 認知機能の低下で物忘れが増える
- 身体機能の低下で行動に制限が出る
- 社会的に孤立してくる
上記の順序で解説していきます。
認知機能の低下で物忘れが増える
認知機能が低下すると、ゴミを分別する判断が滞り、分別すべきゴミを一緒に袋に入れてたり、違う日時にゴミを出したりする間違いが増えてきます。
ただのうっかりミスか否かの線引きも難しいうちに、徐々に正しい分別や収集日のルール認識ができなくなり、そのうちにゴミ出し自体を忘れるようになるのです。
自治体によっては複雑なルールが設けられているケースもあり、そもそも高齢者にとっては、ゴミ捨て自体が負担に感じる作業と言えるでしょう。
身体機能の低下で行動に制限が出る
認知機能には注意力・実行力・空間認識力も含まれ、身体機能と密接に関係しています。つまり、認知機能が低下すると、身体にも大きな影響が出てきます。
片付けを含む日常的な活動も制限されるだけでなく、いままで難なくできていた事ができずに自信喪失する、などの精神的なダメージも見逃せません。
ゴミ捨ての行為が負担である以上に、実際のゴミ分別や収集日の間違いを指摘されることを恐れ、ゴミ出しを避ける認知症高齢者が増えるのです。
社会的に孤立している
伴侶に先立たれ、子どもや孫も年に数回しか訪れない高齢者宅は、とても孤独なもの。話す人がまわりにいない社会的な孤立状態は、「脳萎縮を引き起こし、認知症リスクを高める」という研究結果もあるほどです。
常にケアする人がまわりにいないため、そのまま認知症が進んでも、気づけず手遅れになるパターンも少なくありません。
認知症の一人暮らしは意外に多い実状があります。足が遠のきがちなご自身の実家は本当に問題ないか、早めに確認すべきと言えるでしょう。
認知症でゴミ屋敷化が進んでしまったら【3つの解消法】
親が認知症で実家のゴミ屋敷化が進んでしまった、などのケースは少なくありません。具体的な解消法を確認しましょう。
- 家族で片付ける
- ゴミ屋敷片付け業者に依頼する
- 自治体に依頼する
順番に解説していきます。
家族で片付ける
ゴミ屋敷のレベルがそこまで進行していなければ、家族で片付けられるでしょう。
費用も抑えられ、他人の関与がないため安心感があると言えます。
すぐにでも実践できる方法ではありますが、運搬が難しい大きな不用品や粗大ゴミが少なく、片付けに協力してくれる家族や親族がいる場合のみに限られます。
片付け後の清掃や害虫駆除など、予想外の工程が必要となるケースにも注意してください。
実家の片付けに関しては、以下記事でも詳しく解説しています。
ゴミ屋敷片付け業者に依頼する
もっとも手間をかけず、かつ迅速にゴミ屋敷を片付けたい場合は、ゴミ屋敷片付けの専門業者を利用しましょう。
ゴミ屋敷の片付けは、地道にゴミを処分すれば終わるわけではありません。消臭作業や発生した害虫駆除をセットで考えておく必要があります。
ゴミ屋敷の片付けに精通している専門業者は、必要な作業をすべて依頼できる点が大きなメリットです。
認知症の高齢者の、人に迷惑をかけたくないという心理は手助けを拒む場合もありますが、業者に依頼するのであれば説得もしやすくなるかもしれません。
実家の片付けを業者依頼する流れなどについては、以下の詳細記事もお役立てください。
自治体に依頼する
認知症には介護保険が適用されるため、自治体にサポートを依頼できます。
ホームヘルパーの訪問介護などに加えて、「片付けや物を捨てるのをどこまで任せるか」という判断基準も、ケアマネージャーなどが相談に乗ってくれるはず。
自治体では、以下のようなジャンルの団体がサポートを実施しています。
- 地域包括支援センター
- 社会福祉協議会 など
介護保険を活用できる介護のプロは、心強いサポートになるでしょう。
認知症のゴミ屋敷片付けは業者がおすすめ【3つのメリット】
ゴミ屋敷の片付けを請け負う専門業者のメリットを解説します。
- 手際よく片付けを実施してくれる
- ハウスクリーニングなどのオプションサービスも頼める
- プライバシーを遵守してくれる
順番に確認していきましょう。
手際よく片付けを実施してくれる
ゴミ屋敷の片付けを実施する業者は、24時間年中無休で、急な依頼に駆けつけてくれるところがほとんど。近隣からの苦情が来た、実家の親の体調が悪い、などの事態にも早急に対応してくれます。
数多くの事例に対応している業者は、回収や片付けを効率よく進めるので、安心して任せられるでしょう。
ハウスクリーニングなどのオプションサービスも頼める
大量のゴミや不用品を回収したあとも異臭や汚れなどは残るため、まだまだ快適な暮らしとは程遠いはず。
壁紙や床の汚れもキレイにする必要がある中、ハウスクリーニングや消臭作業までまとめて依頼できるのも、ゴミ屋敷清掃の専門業者の頼もしいメリット。
同じ業者に依頼すれば、時間とコストの節約にもつながるでしょう。
プライバシーを遵守してくれる
今すぐ清掃や片付けを依頼したいが、実家の現状があまりに汚すぎて恥ずかしくて相談できない、という悪循環に陥っている人も多いのではないでしょうか。
専門業者は、プライバシーの遵守を徹底しています。深夜の時間帯に作業する、養生対応で目隠しをする、などの配慮もしてくれます。
女性スタッフの方が実家の親が安心する、などの希望に対応できる業者もあるので、気軽に相談してみてください。
認知症のゴミ屋敷片付け依頼【業者選びの3つのポイント】
数ある業者の中から、特に安心して任せられる業者の選び方をご紹介します。
- リフォームやハウスクリーニングにも対応しているか
- 事前の見積もり額が明確か
- ゴミ屋敷片付けの実績が豊富にあるか
重要な点なので、順にチェックしていきましょう。
リフォームやハウスクリーニングにも対応しているか
ゴミ屋敷は、ゴミそのものが撤去された後も、悪臭や雑菌、害虫が発生しているケースが多々あります。長らく掃除していないことから、家屋へのダメージも見過ごせません。
消臭・除菌作業ができるだけでなく、床や壁に染み付いた汚れやキズの修復、水まわりのリフォームなどを一緒に任せられる業者であれば、片付け後も気持ちよく生活できるでしょう。
事前の見積もり額が明確か
ゴミ屋敷のゴミの量は、間取りに比例するとは限りません。そのため費用相場はあくまでも目安。必ず事前に現地の見積もりを作成してもらいましょう。
ゴミの量を正確に数値化できない点を理由に、うまく費用を上乗せする業者も存在します。見積もりに不明瞭な項目はないか、後から追加料金が発生しないか、などを必ず確認してください。
悪徳業者の見分け方などは、以下記事を参考にしてください。
ゴミ屋敷片付けの実績が豊富にあるか
ゴミ屋敷の片付け作業は、実績の多さが重要な判断基準です。
公式ホームページに掲載されている作業実績や利用者の声をしっかり確認し、安心して任せられるかどうかを事前に見極めましょう。
豊富な実績は、数多くの業者の中から選ばれるだけの理由があるという、明確な証拠です。迅速な片付け作業だけでなく、貴重品の返却作業や近隣住民への配慮など、サービス面でも優れている業者である可能性が高いでしょう。
認知症でゴミ屋敷化した住居の片付け相場
ゴミ屋敷を蘇らせる、具体的なメニューと費用目安をお伝えします。
- 片付け費用
- ハウスクリーニング費用、害虫駆除費用、消臭費用 など
こちらの項では、上記の片付け費用とハウスクリーニング費用について解説します。
片付け費用
まず、ゴミ屋敷清掃にかかる片付けの費用相場を、間取りごとにまとめました。
部屋の間取り | 作業者人数 | 料金目安(税込) |
---|---|---|
1K・1R | 1人~ | 43,000円~ |
1LDK | 1人~ | 50,000円~ |
2LDK | 2人~ | 135,000円~ |
3LDK | 3人~ | 185,000円~ |
4LDK以上 | 4人~ | 244,000円~ |
上記価格は、あくまでも目安。片付けにかかる費用は、間取りやゴミの量によって、大きな価格差が生じる点に注意が必要。
そのため、トラックに積めさえすれば料金の変動がない定額プランがおすすめです。
例えば4tトラックであれば、戸建ての実家がまるごとゴミ屋敷になっていても、かなり大量の不用品や粗大ゴミを定額で回収してもらえるのです。
ハウスクリーニング費用
片付けが完了したら、その流れでハウスクリーニングを依頼するのも得策です。汚れがひどいエリアだけのクリーニングも可能。各料金を表にまとめました。
掃除箇所 | 料金 |
---|---|
床・フローリング | 8,000~15,000円/6畳 |
エアコン | 8,000~16,000円/台 |
トイレ | 6,000円~10,000円 |
片付け作業と、ハウスクリーニングや害虫駆除などのオプションサービスを同業者内で依頼すれば、別々の業者を探すよりも費用も割安になるメリットもあります。
認知症の再ゴミ屋敷化を未然に防ぐ方法
ゴミ屋敷を整理しても、すぐに再発してしまうのでは困りますよね。再発防止に、以下のような方法があります。
- 訪問や連絡の回数を増やす
- 本人と一緒に片付けるタイミングを作る
- 介護の専門家に手伝ってもらう
上記の方法を駆使しながら、ゴミ屋敷化を予防しましょう。
訪問や連絡の回数を増やす
認知症は、社会的な孤立で症状が進むとお伝えしました。そのため、物理的に訪問や連絡の回数を増やせば、再発防止に効果的と言えます。
他者と触れ合う機会が少なければ、家の中を掃除する張り合いもなくなり、ゴミの有無も気に留めなくなります。
それだけでなく、孤独感や不安などを埋めるために、昔の思い出の品などを手放せない方もいらっしゃるでしょう。
実家のゴミ屋敷を打破するために、むやみに処分を促す前にコミュニケーションを増やしましょう。手間や時間はかかりますが、触れ合う機会を増やせば、認知症の進行も把握できるので、双方に安心の方法と言えます。
本人と一緒に片付けるタイミングを作る
認知症の高齢者は、意識がしっかりしているタイミングでは自身の病気による衰えを自覚しているもの。認知機能の低下を、本人が一番恐れているのです。
そのため、あえて本人と一緒に片付けるタイミングを作りましょう。高齢者本人の負担は増やさないままで、自信や達成感を思い出してくれるはずです。
不安や焦りが減ると認知症の症状が落ち着く時間も増えるため、一石二鳥と言えるでしょう。
介護の専門家に手伝ってもらう
認知症を患っている場合は介護保険が適用されるため、ホームヘルパーなどの訪問介護が利用できます。
「片付けや不用品の処分をどこまで任せるか」などのお悩みも、自治体などのケアマネージャーに相談してみましょう。
介護のプロなら、ゴミ屋敷の再発が起こりやすい本人の生活習慣を見直して、状況に応じた適切な判断を下してくれます。
訪問介護だけで心もとない場合は、定期的なハウスクリーニングを依頼するのもおすすめです。
認知症でゴミ屋敷化が進んでしまったら
認知症とゴミ屋敷の関連性や、必要な対策について解説しました。
実家などのゴミ屋敷化を防ぐためには、早めに専門業者に相談してみましょう。認知症に寄り添いながらも、迅速に片付けを実施してくれるはずです。
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