本記事では、実家じまいにかかる費用を詳しく解説します。
実家じまいとは、誰も住まなくなった実家を、整理して処分すること。
ご両親が亡くなったり、施設に入ったりなどで空き家になっている実家は、早めに処分するのが望ましいと言えます。愛着のある実家でも、維持費や税金はかかり続けるのです。
そんな実家じまいにあたって、節約のコツやお得な業者の選び方もご紹介。実家じまいを予定しているなら、徐々にでも準備を始めていきましょう。
「実家じまい」はなぜ必要?【放置するデメリットとは】
実家じまいとは、誰も住まなくなった実家を整理して引き払うこと。建物を維持したまま売却するケースや、実家を取り壊して更地にし、土地として売却するケースなどが挙げられます。
両親が亡くなったり、施設への入所やこどもとの同居など引越ししたりするタイミングで空き家になった実家は、そのまま放置しておくと税金などの諸経費や維持費用がかかり続けます。
実家の今後を見越して、比較的早い段階から実家じまいを検討するのが望ましいでしょう。
実家じまいにはどんな費用がかかる?【内訳】
実家じまいには、どのような費用がかかるのでしょうか。
片付けや解体にかかる費用、売却に向けて発生する費用の内訳を、それぞれ表にまとめました。
片付け・解体にかかる費用内訳
片付け・解体にかかる費用内訳 | 特徴 |
---|---|
不用品の回収費用 | 実家に残った不用品やゴミをまとめて回収するとかかる費用 |
神棚・仏壇・お墓 | 親が亡くなったタイミングで実家じまいする際の費用 |
ハウスクリーニング | 好条件で売却するためのプロによるハウスクリーニング費用 |
家の解体費(更地にする場合) | 古い上物を解体し、更地にして売却するための費用 |
実家売却時にかかる費用内訳
実家を売却する際にかかる費用内訳 | 特徴 |
---|---|
不動産仲介手数料 | 不動産会社が売買を仲介した際に支払う手数料 |
印紙税 | 不動産売買契約書に貼付する印紙代 |
抵当権抹消費用 | 住宅ローン完済時に抵当権を抹消するための費用 |
司法書士への報酬 | 不動産の登記や抵当権抹消手続きを依頼する際に発生する報酬 |
譲渡所得税 | 不動産売却によって得られた利益に対して課される税金 |
想像以上にさまざまな費用項目がありますね。次の項では、実際の費用相場をチェックしていきましょう。
実家じまいにかかる費用相場
実家じまいにかかる費用相場を、それぞれのジャンルに分けて解説します。
- 不用品回収にかかる費用
- 転居や住み替えに伴う費用
- 家の解体費用
- 諸手続き費用
順番に見ていきましょう。
不用品回収にかかる費用
実家じまいの第一段階として、実家内に残った不用品を回収してもらう費用が発生します。
不用品回収が必要な場合の費用の目安を間取りごとに以下の表にまとめました。
間取り | 費用の目安 |
---|---|
1LDK | 6万円~20万円 |
2LDKから3DK | 9万円~30万円 |
3LDKから4DK | 15万円~50万円 |
4LDK以上 | 20万円~60万円 |
上記の相場はあくまで目安であり、実際の費用は不用品の量、部屋の広さ、立地条件などによって変わります。
もちろん、不用品やゴミが少なくもともと片付いている実家であれば、業者に頼まず処分できるケースもあるでしょう。
ただし、不用品には想定以上にさまざまな分別が必要です。自治体回収不可のアイテムやリサイクル家電なども、専門業者に依頼すればすべて適切に処分してくれるので、スムーズに片付きますよ。
転居や住み替えに伴う費用
現在は両親が実家で暮らしており、今後小さい家に引っ越す、こどもと同居できる家を探す、などのケースでは、転居や住み替えをする必要があります。
新居を購入するタイミングごとのトータル費用の相場は、以下を参考にしてください。
(新居購入は住宅ローン利用想定)
(自宅売却のタイミング) | トータル費用相場 | 特徴 |
---|---|---|
自宅の売却より新居購入が先 | 350万~600万程度 | 新居価格に応じて自宅売却の広告費用を増やすケースも |
自宅売却益を新居購入費用に | 450万~650万程度 | 仮住まい費用が発生する |
自宅売却と新居購入を同時進行 | 350万~500万円程度 | 最低限の費用で住み替え可能 |
自宅を先に売却する流れの住み替えでは、自宅を売却してから新居を購入するまでの期間に仮住まいを用意しなくてはならないケースも。仮住まいにかかる分、費用が増加する傾向にあると言えます。
家の解体費用
家が古く、そのまま売却するのが難しそうな場合は、建物を解体して更地にしてから売却するケースもあるでしょう。解体する場合は、解体工事費用が発生します。
解体工事費用は1坪3〜5万円が相場。実際の解体工事費用は、家の立地によって左右されますが、30坪の木造家屋なら単純計算で90〜150万円程度かかる計算になります。
諸手続き費用
諸手続き費用として、不動産仲介手数料などが挙げられます。
費用項目 | 費用相場 |
---|---|
不動産仲介手数料 | 売却価格の3%+6万円+消費税 |
印紙税 | 1,000円~6,000円 |
抵当権抹消費用 | 1,000円~ |
譲渡所得税 | 短期所有での売却:30.63% 長期所有での売却:15.315% |
その他に発生する司法書士への報酬は、手続き内容でも変動しますが、数万円程度を見込んでおきましょう。
実家じまいの具体的な流れ【費用の準備・支払い方法にも注意】
実家じまいの具体的な流れを解説していきます。
- STEP1:実家じまいの方法を検討する
- STEP2:不用品を片付ける
- STEP3:必要書類を作成してもらう
- STEP4:売却する
それぞれのSTEPでかかる費用もチェックしていきましょう。
STEP1:実家じまいの方法を検討する
まず、最終的な実家処分の着地点を決定する必要があります。実家じまいの方法として、以下のようなケースが考えられます。
- 中古一戸建てとして家を売却する
- 家を解体し更地にして売る
- 賃貸一戸建てとして運用する
- 取り壊して駐車場・トランクルームとして運用する
家・土地の立地や広さによっても望ましい活用法は異なります。親が健在であれば、意思を尊重しながら最適な方法を選びましょう。
STEP2:不用品を片付ける
実家じまいをスムーズに進めるためには、不用品を片付けるのも大きな一歩。
物が多くたまりがちな実家は、不用品回収や片付け専門の業者への依頼をおすすめします。
生前整理であれば親の意思を尊重しつつ、遺品整理では遺族の気持ちに寄り添いつつ、さまざまな不用品を適切に処分してくれるでしょう。
STEP3:必要書類を作成してもらう
実家じまいは、売却するにせよ土地運用するにせよ、専門家によるさまざまな書類作成が必要です。
不動産の名義変更や抵当権の抹消手続きは、司法書士に諸手続きを依頼してください。特に、相続人が複数いる場合や遠方に住んでいる場合、手続きを円滑に進めるためにも司法書士のサポートが必須です。
また、相続税の計算や申告・節税対策などを税理士に相談すると、納税額を抑えるコツも教えてくれるでしょう。
STEP4:売却する
実家じまいの最後は、実家を手放すステップ。
そのまま売却するか更地にするか、賃貸や駐車場などの運用を始めるか、などの選択肢によって異なりますが、不動産会社が適切に査定を実施し、広告や内見などを手配してくれます。
契約の取りまとめや必要書類の準備、契約書作成、所有権移転の登記サポートなど、取引に必要な手続きはすべて管理してくれるはず。
契約内容に納得できて捺印が済んだら、実家じまいは完了です。後から後悔のないように、契約書はしっかり確認し、不明点があるなら都度確認するようにしてください。
実家じまいの片付け費用が高くなるケース【まずは処分から!】
実家じまいの費用は片付け費用に左右されると言えるでしょう。そこで、片付け費用が高くなるケースを挙げていきます。
- 部屋が広い
- 部屋数が多い
- 不用品が多い
- ゴミ屋敷化している
まず、部屋が広かったり部屋数が多かったりする大きな実家は、作業にかかる時間や人員に比例して、片付け費用が高くなる傾向にあります。
一番よくあるケースとしては、長年蓄積された不用品が多い場合。不用品の仕分けや搬出、処分に手間がかかり、その分費用もかさみます。
さらに、家がゴミ屋敷化していると、清掃作業の手間が大幅に増加します。ゴミの処分だけでなく、害虫駆除や特別清掃などの追加料金がかかるでしょう。
実家じまいの片付け費用を節約するポイント
実家じまいの片付け費用を節約するポイントをご紹介しましょう。
- 自分で片づける
- 早めに対処する
- 遺品整理も対応する不用品回収業者を選ぶ
- 相見積もりをとる
それぞれ、参考にしてください。
自分で片づける
費用を安くしたいなら、可能な範囲だけでも自分で片づけましょう。自力で片づければ、その分費用は節約できます。
大型家具や分別に困る家電などは業者に任せ、衣類や小物は自分で処分するなど、処分するアイテムを線引きするのもおすすめ。
ただし、実家が遠方にあって毎回の往復だけで交通費がかかるなど、自分で片付けると費用がかさむ場合には、すべて片付け専門業者にお任せするのも得策と言えます。
早めに対処する
両親が元気なうちから実家じまいを意識し始めるのも重要なポイント。明らかな不用品を徐々に断捨離していくと、本格的に実家じまいする際の片付け費用は大きく節約できるでしょう。
親の意見を尊重しつつじっくり考える時間もあるので、慌てて捨ててしまって後悔するなどの事態も避けられるはずです。
実家の片付けは早く開始するに越したことはない理由について、以下記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
遺品整理も対応する不用品回収業者を選ぶ
不用品回収業者や片付け業者の多くは、遺品整理に対応しているケースが多くあります。
不用品の処分や片付けと同じタイミングで遺品整理を進められると、より効率的に実家じまいできるでしょう。
遺族の気持ちに寄り添いながら丁寧に作業してくれるだけでなく、同じ業者にまとめて依頼すると割安になるメリットもあります。
相見積もりをとる
専門業者の相見積もりを取るのも重要なポイントです。複数の業者の見積もりから、サービス内容や料金を比較検討しましょう。複数社から見積もりを取れば、おのずと適正相場が把握できるはず。
ハウスクリーニングや遺品整理など、利用したいオプションサービスがあるなら、そちらも込みのトータル料金を見比べてみてください。
実家じまいの片付け業者選び【費用節約に直結!】
最後に、実家じまいの片付け業者選びのポイントもお伝えします。
- 定額プランを提供している
- 遺品整理にも対応している
- スケジュールに柔軟に対応してくれる
費用節約に直結するので、それぞれ参考にしてください。
定額プランを提供している
実家の不用品がかなり多く、片付け費用に不安を感じる方も少なくないでしょう。
想定外の追加料金をさけるために、トラック積み放題プランを提供している業者を選ぶのをおすすめします。
パックプランなら、不用品量にあわせたトラックに、不用品を載せるだけ載せられます。余計な追加費用の心配が少なく、安心して依頼できます。
遺品整理にも対応している
実家じまいの特徴として、遺品整理を同時進行するケースもあるでしょう。そのため、遺品整理の経験が豊富で、想い出のアイテムも丁寧に扱ってくれる業者を選ぶのも、心身ともに安心できるポイント。
遺品整理士の資格を持つスタッフが在籍していると、形見分けや供養の相談もできます。なかなか処分する決心のつかない思い出の品でも、適切なアドバイスをもらえるでしょう。
スケジュールに柔軟に対応してくれる
自治体の粗大ゴミ回収はあらかじめ予約が必要ですが、都合のいい日時で予約できるとは限りません。特に、遠方の実家の片付け時は、タイミングを合わせるのも一苦労。
その点、24時間365日受付している不用品回収業者を選ぶと、柔軟にスケジュール調整してくれます。内見の予約がせまっている場合などでも、最短即日で対応してくれますよ。
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実家じまいに必要な費用全般についてご紹介しました。
一言で実家じまいと言っても、片付けだけでなく相続や売却関連の手続きも含まれます。さまざまな手間がかかる中、実家の片付けだけでもスムーズに済ませられると気が楽ですね。
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